平成14年1月21日号


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「そごう百貨店大阪店」`

長年の歴史的建造物保存運動への貢献で米国の大学から

名誉博士号にノミネート、これを機に運動を強化推進へ 


 米国のイオンド大学から書類が送られてきた。内容は同大学の「名誉博士推薦委員会」から、名誉博士にノミネートされたというものであった(・おおさか・第743号1月1日付でも紹介されている)。

 イオンド大学は、米国ハワイ州で認可された国際大学(Iond University=International Organization for Higher Education)である。

 ・現代日本人名録・(日外アソシェーツ社刊行)などを参照にし、当方の活動が評価されたとの事である(平成十四年度の・日本紳士録・交詢社出版局参照)。

 友人・知人らに話すと、日頃の活動が外国で認められたのだから、世の中万ざらでもない「拾ってくれる神様」もいるもんだと大変喜んでくれた。しかし、「そんな大学知らんゾ、米国には寄付目的の博士号が多いから気をつけろ」と忠告してくれる友人もいる。

 いろんな意見はあるが、よく調べて決めなければと思っている。

 以前、修士論文を書いた時、次は博士号と思って資料の収集だけは続けていた。

 しかし、日々の雑用にかまけて、今さら、この年で博士号なんて意味がないと思っていた。論文に時間を掛けるよりも自分にはもっとやらなければならない仕事があるのだと逃げていたのである。

 友人・知人らの博士号授与の話や、博士論文を本にして出版されたものが送付されるたびに羨ましく思っていた。そんな中で、米国の大学から名誉博士号ノミネートの話は驚きであり、嬉しかった。論文は自分で書かなければ形式だけの名誉博士号なんて意味がないと友人に言われても、やはり嬉しいものである。

 昨年の暮れに建築の専門雑誌、近畿建築士会協議会・ひろば・( 12月号)、日本建築協会・建築と社会・(  11月号)、企業組合・建築ジャーナル・( 11 月号)などに、この件が紹介された。

 名誉博士の授与はまだであるが、気の早い友人は、お祝いの席を設けると話していた。嬉しい話とは別に昨年は厳しい事が多かった。

 旧島商店(明治 44 年、旧西田三郎商店)、旧鴻池銀行本店(大正 13 年)などの名建築が取り壊されてしまった。しかし、一方では危ないところでJR奈良駅(昭和8年)、旧川崎貯蓄銀行大阪支店(同6年)などが保存された。取り壊しが決定されたり、予定されたり、心配される建築もあるが、一つひとつの保存の声は上げなければならないと思っている。

 そごう百貨店(大阪店)・大阪市交通局などに対してもあまり保存の声は出ていない。「こんな名建築は、大阪の都市文化の財産だから壊してはいけない」と言う人は多いが、誰も本気で保存の声を上げようとしない。それをするのが、我々の務めだと思いながらも動けないでいる。

 現実に疲れたのか、限界を感じたのか、かってのようなファイトを燃やせないでいる。でも、今年も価値のある建築の保存を都市文化の再生や資源を有効に利用するためにも訴えていく必要はあると思っている。ご支援を頂ければ幸いである。

・写真・

 垂直線(バーチカルライン)を強調した、そごう百貨店の美しい外観(平成 12 年 12 月)。

 大阪の都市文化の再生のためにも大丸とそごうはセットで残すべきだという声も強い。


ワッハ上方開館5周年記念

 「歌謡漫才 来た道ゆく道」

  3月9日公演 300名無料招待  締切2月21日必着 上方演芸資料館5階


 ワッハ上方では上方演芸の保存と振興を図る事を目的に、ワッハ上方開館五周年を記念して、「歌謡漫才 来た道ゆく道」公演を来る三月九日(土)午後六時半からワッハ上方演芸ホール(五階)で開催するが入場希望者を募集している。

 太夫才蔵から音曲、浪曲、落語、講談など、何でも貪欲に吸収消化してきた漫才の流れの中で、一時期華やかに活躍した「歌謡漫才」に焦点を当てて演芸評論家の相羽秋夫大阪芸術大学教授によるレクチャーとトークで同館所蔵の音源、映像、遺品などを使用して歴史を見ながら今後を考えていく。併せて現代最高峰の歌謡漫才を記録しておきたいため、「横山ホットブラザーズ」「暁照夫・光夫」「平和ラッパ・梅乃ハッパ」「ボルトボルズ」の三組の公演がある。

 入場料は無料、但し定員三百名(応募多数の場合は抽選)。

 希望者は往復ハガキに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、参加人数(一人か二人)を記入の上、返信用の宛先に自身の郵便番号、住所、氏名を明記して応募の事。締切り二月二十一日(木)必着。

 申込み先は〒542ー0075大阪市中央区難波千日前12ー7 大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)事業斑へ。

 問い合わせは電話06・6631・0884、FAX06・6636・1996へ。

発行所:大阪ジャーナル