平成14年2月1日号


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創造的な人材育成を推進するための実習体験制度を検討

ボランティア活動でため池を憩いの場「長池オアシス」へ


  参加者からの発言

・4Hクラブについて・

 「4Hクラブは、農業後継者である三十五歳くらいまでの若者の団体です。

 府からの援助で他府県に行き、農業に対するさまざまな事を学ぶ事も出来ましたが、今後はお金の支援よりも人的な面でのフォローアップをお願いします」

・大阪の農業を活性化するために・

 「大阪の農業をつぶさないためには、やはり消費者に買って頂く事が一番重要な事です。府の方からも安全性も含めて消費者にPRして頂きたいと思います」

 「月一時間でもいいから小学校の授業で農業の時間を設けて欲しいと思います。子どもの時から農業を学ばせる事により、後継者も出てきて、大阪の農業も発展すると思います」

・知事の発言・

 「若い人から、大阪の農業の将来についてお聞きし、嬉しく思います。皆さんのような若い人が行政を引っ張るぐらいであって欲しいと思います。府としても知恵を出して皆さんのやる気が起こるような、元気が出せるような活動支援をしていきたいと思います。

 今、創造的人材育成推進協議会というものを作って、商店街でどのようにして、売るのか、農業がどれだけ大事か、株式とはどういうものなのかなど実習を含めて体験する制度を検討しています。その検討結果は、教育委員会にも反映させていきたいと思っています」

 参加者からの発言

・農空間のあるまちづくりの事例・

 「今年十一月に堺市金岡町で私たち農業者や自治連合会などが参加し・金岡まちづくり推進協議会・を発足させ、地域の財産を活かした農業振興、教育や環境問題など地域の将来像である・農空間づくりプラン・の策定を目指しています。

 今後は地域で夢をまとめてあげて行政に求めていく時代だと思います。地域の人を活かしていく事で、活性化し、全体的なまちづくりを考えていきたいと思います」

・地域住民によるため池の保全活動事例・

 「ため池を憩いの場として整備した長池オアシスも以前は草薮が生い茂る酷い池でした。

 私たちの活動は、平成六年に・ため池環境づくりワークショップ・という形でスタートし、昨年十一月に長池オアシスがオープンしました。この七年間は大変長く苦しかった時期もありますが、長池オアシスを管理する事により、周りの人も喜んでくれ、忙しくも楽しく過ごす事が出来ました」

・ボランティアによる地域の森づくり活動事例・

 「・熊取パークボランティア協会・では、小学生の森林学習や自然観察会を行っています。

 今年からは里山保全や森林ボランティア活動も行い、来年熊取町で開催される大阪府植樹祭に参加するつもりです。

 大阪府からは、技術面でのサポート、人材の派遣、財政面での支援などをお願いしたいと思います」

・知事の発言・

 「今後は行政と府民の・連携と協働・、分かりやすく言えば、ボランティアの皆さんに頑張って頂いて、行政はその意見をよく聴いて、ボランティアの方々が活動しやすい環境を作るという事が、重要な事だと改めて感じました。

 行政がすべての公共サービスを提供するのではなく、NPOやボランティアや住民の皆さんと共に行動する事が、いいまちづくりにとって大切だと考えています。

 公共事業やまちづくりに関しては、ハードの面を整備したあとのソフト面、管理とか保全あるいは当初より良いものにしていく事は、住民の皆さんに強制ではなく、それを意気に感じてやって頂けるような条件を作る必要があると思っています。

 熊取町では、来年、第五十回大阪府植樹祭を開催します。行政と住民がスクラムを組んで、ボランティアの皆さんと一緒に作り上げていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」

 参加者からの発言

・樹木の生育環境・

 「松の生育環境が悪くなって、松ヤニが出なくなっています。環境が悪化している状況を知って頂きたいと思います」

・ボランティアについて・

 「ボランティア活動には、いろいろな経費がかかりますので、ボランティアに幾らかの活動資金を支援する制度や、ボランティア大賞があればボランティア活動をする人も増えるのではないかと思います。また、ボランティアに行政の人の参加が少ないので、もっと参加して欲しいです」

・自然を感じられる子どもたちの育成・

 「地元の小学校の者です。子どもたちは、大変緑に恵まれた所に住んでいるのに、山に登ったり木に触ったりした事が大変乏しい事を知りました。周りに自然がありながら、自然を感じられない子どもたちを緑・自然・人・地域そういうものを感じられるような子どもにしたいと考えています」

・知事のまとめ・

 「ボランティア大賞については考えます。活動資金の支援は難しいですが、府では、NPOを対象し・国際・や・環境・をテーマに企画を公募し、その提案の中から、いいと思えるものについて、委託契約を結び、事業を実施するという事もしています。ボランティアに参加する人が少ないのは、社会全体として制度化が進んでいないという事もあるかもしれません。21世紀は、ボランティア休暇のような事が多くの企業・行政で制度化されるのが望ましいと考えています」