平成14年2月21日号


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知事定例記者会見

知事就任3年目を迎え、ますます府政再建に意欲


 さる五日で就任三年目を迎えた太田房江知事は定例記者会見を行い、「これまでの二年間で行財政改革の道筋をつけた」と成果を強調、さらに水都大阪の再生やIT産業の育成など、中長期的な施策を打ちだしながら大阪再生を実現させたいと意欲を述べた。以下はその要旨。

 今日でちょうど二周年ですね。ちょっと感慨深いです。本当に皆さんにはお世話になりました。大変なポストに就いたものですから、最初の一年は大変緊張しました。自分では、まあ、頑張ったかなとは思うんですが、大阪府知事という大きなポストから見ますと、足りない部分も多く、ご批判も沢山もらいました。

 しかし、それらを含めて、自分の激励に出来て、二年目は伸び伸びと自然体で仕事が出来たのは、大変、嬉しかったです。カラーというのは自然に出るのが一番いいと思っていますので、そういう意味で少し出てきたのかな、しかし、まだまだ出していきたいなという意欲は持っております。

 頑張ったかなと思う事は三つ、特に後半の一年に固まっておりますけれども、一つは「行財政計画(案)」を作って、大阪版構造改革の道筋を作ったという事。

 特に「負の遺産」と言われている、少なくとも私が就任するまではブラックボックスに近い形で、いわゆる自治体の不良債権というのが沢山あったわけですけれども、それを全て明るみに出して、そして、どう処理するかという事を決めたという事は、頑張った部分だと思います。

 もちろん、経済情勢が大変厳しい、あと何年続くのか、出来るだけ早く好転させて欲しいと私は願っておりますけれども、こういう中での行財政改革ですから、決して甘くはありません。

 しかし、財政再建をやれるのは私しかいないわけですから、それだけの責任感を持って不退転の決意というような生易しいものではなく、この大阪府庁をよみがえらせるという心意気は、三年目もより強く持っていきたいと思います。

 それから、二つ目は、都市再生という議論が始まって、バイオやITなど、大阪の十年後を担うリーディングインダストリーについて、少なくともビジョンは示した。そして事業化に結びつくような予算を幾つか取って来る事が出来たという事は大きいと思っております。国の予算は、私は大いに利用すべきで、お墨つきと同時に呼び水予算というものを持ってきたいという事でやっているところです。

 国といろいろ議論する中で、バイオは大阪が強いという事、あるいはセキュリティー上、「IT都市形成」というのは大阪でやらなくちゃいけないんだというような事を含めて、随分理解を進めて頂いたのは、大変大きかったと思います。

 「東京一極集中ではなく、日本再生を、さまざまな都市の活力を活用する事によって特に今元気がないと言われている大阪の元気を取り戻すという事で担っていこう」という、霞が関の姿勢というのは少なくとも見えてきた、これは私にとって嬉しい事です。

 それから三番目は、関空の議論が昨年大きく起きまして、結果的に二期事業を予定通り進める事が出来たという事になったわけです。

 私は、その事自体はもとより、大阪からの発信力、それがもっと強くならなくてはならないという事を含めて、大阪の議論、あるいは本来はこれはローカルな議論じゃないんだという事が全国レベルで議論出来た事が良かったと思います。

 今年もこの議論は続くと思いますけれども、正しい情報をきちんと届ける、伝えるというところから、いい議論が出来るように頑張っていきたいと思います。

 それから、年頭から「失われた十年」から「取り戻す十年」にという事を申し上げているんですけれども、単に言葉だけでなくて、その最初の年にしなくてはなりません。小泉総理は本格始動というような言葉を使われておりますけれども、行財政改革も「改革元年」です。それと同時に、都市再生など、元気を出す施策についても、私は切り替えて、スイッチをしていくべき時期だと思っております。

 さきほど、三つ頑張ったかなと思う事を申し上げたんですけれども、一つは「取り戻す十年」にという事で、今年一年どうしても頑張らなくてはならない事は、最低限二つあります。一つは行財政改革で、二月議会でもって「負の遺産」の処理にけじめをつけるという事です。全て明るみに出して、処理方針を決定してきましたけれども残るものが数個ございます。これを二月議会でけじめをつけたいと思います。

 もちろん、税収が落ち込んでいて、七百億円程度という事を発表しましたけれども、本当に行財政計画がうまくいくのかというご質問もあろうかと思いますが、計画を出来るだけ前倒しして、出来る事はやります。むしろ職員の意識を含めて、この逆風を改革に対する追い風に使っていくような努力を私がリーダーシップをとってやりたいと思います。

   (2面へ続く)