平成16年12月1日号
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宝塚歌劇団雪組公演

     「青い鳥捜して」
     「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」

 専科・轟悠が主演で特別出演、雪組コンビの
 朝海ひかる・舞風りらもレビューで絶好調!


 創立90周年の最後を飾る宝塚歌劇団雪組・宝塚大劇場公演「青い鳥を捜して」、「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」が連日大入りを続けている。メモリアル・イヤーは5組の2番手男役らが各組に出演し、話題を呼んだ。
 今回、専科の轟悠が特別出演で主演。初日から連日大入りが続いている。
 NTT西日本・東日本フレッツシアターの冠公演。
 ミュージカル・プレイ「青い鳥を捜して」(作・演出石田昌也)は宝塚らしい爽やかなドラマ。幸せは自分のすぐ近くにあるもの。幸せとは気づくことである、ということをテーマに、展開している。
 物語はニューヨーク摩天楼の最上階のある会場から始まる。全米で一番人気のある下着メーカー・エルグランド社の御曹司ジェイク(轟)とハリウッドの人気女優ブレンダ(白羽ゆり)との婚約発表パーティーが行われていた。同社のイメージ・キャラクターの彼女に取っては愛情より女優生命と財産が目当てだったのだ。
 ジェイクの弟・フインセント(朝海)が会場に到着すると、さまざまな事を思い出し、血のつながりのない自分を育ててくれた父に感謝しつつも、再婚を希望することを発言した事に落胆するのだった。フインセントは会社を辞めアルプスで遭難者救助の仕事をしていた。弟は兄が母親の死によって、青い鳥を語ってくれた母親を信じるより「神など信じられない」というリアリストへと変えていく。
 パーティーの数日後、兄は同社のコピー商品を作っている東南アジア某国にいた。フインセントも後からやってきた。貧しい一家が縫製していたのだが、許せない兄に対し、許そうという弟。仕事に復帰する事を条件に許可しようとした。すると、青い鳥が飛んできて「許してあげて・・・」と言ったように聞こえた。
 帰り際、不思議な老人が現われ、「鳥占い」をジェイクにする。そして運命の人≠告げる。さらに数日後、兄と弟はパリにいた。修道院の世話係のジーナ(舞風)や、会社の秘書をしていたが辞めてパリにいるシモーヌ(音月桂)やブレンダのマネジャー・デニス(貴城けい)、修道院のマザー(邦なつき)らも絡んで、話は急展開していく・・・。
 随所にコメディータッチを散りばめる石田演出が心地よい。
 音楽は石田作品には欠かせない西村耕次と鞍富真一。振付藍エリナと入江利明。装置関谷敏明。衣装有村淳。
 ショー・メッセージ「タカラヅカ・ドリーム・キングダム」(作・演出三木章雄、藤井大介、斎藤吉正)はまさに宝塚90周年の掉尾を飾るレビュー。宝塚永遠のテーマ「夢」を取り上げ、3人の作家が競作した。今年最初のレビューが3人の「アプローズ・タカラヅカ!」。こちらも轟が大活躍。雪組トップ・コンビの朝海と舞風も負けてはいない。さらに実力の貴城、「青い鳥」では女役だった音月が本来の男役に戻り爆発している。
 3人の作家がお互いに意識し、舞台を創造している意欲は買えるが、饒舌(じょうぜつ)に流れている感はいなめない。14日まで。
(写真は(C)宝塚歌劇団。
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発行所:大阪ジャーナル