平成17年1月1日号
1ページ

  


新年おめでとう

         太田房江知事 あいさつ


    酉年≠ノ誓う、大阪再生へ大きく羽ばたこう


新年あけましておめでとうございます。
 今から100年前の1905年は物理学上の「奇跡の年」と呼ばれています。この年、20世紀の天才と言われたアルベルト・アインシュタインは『相対性理論』を完成させました。あまりに先鋭すぎた彼の理論は、直ちには受け入れられませんでしたが、強靭な意志と粘り強い努力で、理論の正当性を勝ち取り、それまでの世界の宇宙観を覆しました。

強い意志力
  このように偉大な功績を後世に残した天才も、やれると信じる強い意志≠ネくしては、志を貫徹することはできません。
 私も先人に負けぬよう、やればできる≠ニいう強い信念を持って、何事にも全力で取り組んでいきたいと、年頭にあたり気持を新たにしています。
 さて、大阪は長く続いた不況の影響を強く受け、再生への道のりは決して平坦ではありません。幸い、我が国の経済も回復に転じ、今後、回復基調を続けていくとみられています。明るい兆しが見え始めた今こそ、この追い風をしっかりと受け止めなければなりません。
 あわせて、大阪再生の道筋をより確かなものにするためには「地域主権」型府政の確立が不可欠です。
 しかしながら、これまで自治体が強く求めていた「三位一体の改革」は、残念ながら、多くの課題が先送られたかたちになりました。今後とも国に対し、三位一体改革の趣旨にそった改革の実現を強く求めてまいります。

府政改革への正念場
 今年一年、大阪再生と財政再建の正念場であるとの思いのもと、府政改革に取り組んでまいります。
 この改革の新たなステップとして、昨年「大阪府行財政計画案」を改定しました。府の施設にスポンサー名などを付ける権利を有償で譲渡する「ネーミングライツ」や、ビジネスとしての行政サービスへの参入を図る、新たな「市場化テスト」の導入など、民の目線を活かした様々な取り組みを展開してまいります。
 また、アジア観光ビッグバンを目前に控えた今、歴史的にも文化的にも魅力にあふれ、人を惹き付ける素材がぎっしり詰まっている大阪の都市魅力を、最大限に活かしていかなければなりません。外国人旅行客を中心とした観光集客の促進や関西国際空港の2期事業実現など、アジアの中で魅力と存在感を高めてまいります。

不測危機に万全の体制
 さらに、昨年各地で頻発した自然災害や、食の安全、感染症対策などの不測の危機事象に対して万全の体制を整え、府民に信頼される安全なまちづくりを目指すとともに、社会全体での次世代育成を支援するための取り組みとして、子育て家庭への支援や児童虐待対策、少人数学級の実施など、未来を担う子どもたちの「人づくり」を着実に進めてまいります。
 今こそ、府民、企業、自治体、それぞれの主体が持てる能力を十二分に発揮して、大阪の元気を蘇らせる時です。進取の気風と創造力あふれる大阪のポテンシャルを目一杯に引きだし、大阪の再生と財政再建のために全庁一丸となって取り組んでまいります。

信念を持ちやり通す事
 昨年のアテネオリンピックでは日本勢、特に大阪にゆかりのある選手の方々が大いに活躍され、私たちに大きな感動とたくさんの勇気、そして何よりも信念を持ってやり通すことの大切さを教えてくれました。
 大きな夢とゆるぎない信念を持ち、オリンピックの選手たちに負けない気持で、真の大阪再生のために大きく羽ばたいてまいりましよう。
 最後になりましたが、大阪府政の推進に対して、皆様のより一層のご理解、ご協力をお願いいたしますとともに、今年が皆様にとりまして、すばらしい年になりますよう心からお祈りいたします。

発行所:大阪ジャーナル