平成17年1月1日号
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  韓国映画

「誰にでも秘密がある」

(配給東芝エンタテイメント)


韓流ブームの最新作品は四天王の一人、イ・ビョンホンが
冬のソナタ≠ナ人気沸騰のチェ・ジウら美女相手に熱演


 本当の愛を教えてあげるー現在、梅田のOS劇場と動物園前シネフェスタなどで上映中の韓国映画「誰にでも秘密がある」(配給東芝エンタテイメント)が連日、韓流ブームで沸く女性ファンが押し寄せ大入りを続けている。
 NHKで毎週放送中の人気韓国ドラマ「美しき日々」で共演したイ・ビョンホン(「JSA」「純愛中毒」)と、韓流ブームの火付け役になった「冬のソナタ」ヒロイン、チェ・ジウが映画初共演となった本作は昨年夏、ソウルはじめ韓国で公開された。
 二人は韓国観光公社の日本向けCMでも共演しており、ぴったり息の合ったところを見せてくれる。
 金持で教養にあふれ、女性をどこまでも優しく愛してくれる完璧な男性スヒョン。物語の要となる大事な役を演じるのは、最高の演技力とあふれるほどの魅力を持った男優でなければ、とても太刀打ち出来ない。韓国芸能界で今最も注目され、全ての映画脚本が彼のもとに集まると言われている最高の人気を誇る男優イ・ビョンホンが選ばれるのは必然だった。
 今回の出演料は韓国映画史上最高額と言われ、映画界の期待を一身に集めていることを証明している。完成後は人気、実力、魅力すべてがナンバーワンであるという評価と地位を確立。
 スマートな身のこなしや熱い眼差し、時に見せるコミカルな表情、そしてあのキラースマイル。彼の魅力すべてがここに集結していると言っても過言ではない。
 物語はいたって単純だ。スヒョンを巡って美人三姉妹がみんな彼を好きになるというもの。三人だけではない。母親や弟のガールフレンドに至るまで登場する全ての女性がスヒョンに魅了され、好意を抱いてしまうように、見ているこちらまで何時の間にか心を奪われてしまう。
 チェ・ジウこそは韓流ブームの先駆けとなった「冬のソナタ」(原題は「冬の恋歌」)のヒロイン・ユジン役で人気を不動のものにした。本作の中の彼女は韓国映画界はもとより、日本のファンも誰も想像がつかなかった大変身≠遂げている。地味な服装から真っ赤なドレスを着こなすまでの外見の変化だけでなく、二十七歳にして一度も恋愛経験のない堅い性格の次女ソニョン。愛によって性格、行動が変化していく様子を彼女は繊細に、そして大胆に演じ切っている。
 最初はとまどいながらも、ファーストキスにときめき無意識の内に愛に走ってしまう心の揺れは多くの女性ファンの共感を呼んでいる。
 愛によって今まで閉じ篭っていた殻を脱ぎ捨て、自分自身を見つけていく役に、チェ・ジウは自分に出来るだろうかと難しさを感じていたという。しかし、撮影が進むにつれ、「自分しか、この役は表現出来ない」と確信するほど、ソニョン役に没頭した。
 彼女は誰からも好かれるピュアなイメージに加え、この映画によって演技力の確かさとイメージの幅を広げている。
 自称、自由恋愛主義者の三女ミョン役はキム・ビジョン。結婚生活倦怠期の長女ジニョン役はチュ・サンミがそれぞれ演じている。
 性格も好みも全く異なる三姉妹。最初に出会ったのは三女で、彼女の恋人として紹介された彼を姉二人は複雑な思いを抱えながらも、愛してしまう。タイプも設定も違う三つの恋が同時進行していくロマンチック・コメディーだが、三姉妹を演じる三女優の演技、さらにイ・ビョンホンは余すところなくチャーミングに見せてくれる。
 また、現在公開中の日本バージョンは韓国バージョンとはエンディングが違う特別版だ。
 監督はチャン・ヒョンス。韓国映画界きっての数々の才能を生んでいる映画アカデミー第一期生。シナリオライターから監督業に進出した逸材。音楽のシム・ヒョンジョンは昨年、カンヌ映画祭グランプリ「オールドボーイ」のサントラに参加。今回は初のサントラ全てを作曲している。サントラ盤はアミューズソフトエンタテイメント。
 提供は同社はじめ、TBS、WOWOW、東芝エンタテイメント。

発行所:大阪ジャーナル