平成17年2月1日号
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 太田房江知事は18日、定例記者会見を行い、インド洋津波災害に鑑み、防災対策として津波ステーション整備や津波防災情報システムの構築、災害時警備指揮体制確立システムなどを述べた後、歩道橋に企業広告を掲載また府政だより・府税のしおりなどにも企業広告を募集し掲載して、少しでも歳入を確保したいなどと語った。以下はその要旨。

 知事定例記者会見

    
地震、津波に対応、来年度予算へ700億投入
       〜西大阪治水事務所を一新、津波ステーションに整備〜


  昨日、1月17日ということで、阪神・淡路大震災10周年追悼記念式典に兵庫県公館へ行ってまいりました。
  私も、10年前は近畿通産局で勤務をしながら震災対策に明け暮れてましたが南港からガタガタになっていたメリケン波止場に降り立って、そこから歩いて県の公館に行ってという仕事を繰り返しましたし、また長田区の商店街ですとか、それから国道43号線、阪神高速が倒れておりましたが、その近くの避難所ですとか、いろんな所に行きました。その後、幾つも大きな天災がありましたが、大都会を襲った大きな天災としては本当に巨大なものであり、昨日も遺族の方々の言葉がございましたけど、当時を思い起こして何年経っても心の傷は癒えないという思いを強くしました。
  10年前と今日の私自身の気持の持ち方では、やはり10年前は必死でしたが、今、こうしてこういう仕事をしておりますと、神戸にも、そして大阪でも豊中を中心に31人の方が亡くなられたわけですけど、こんなすぐ近くに、10年間悩み、そして苦しみ頑張ってきた方がいらっしゃるんだなという思いを強くいたしまして、改めて命の重さと防災の大事さと重要性という事に思いをいたしました。
 十年ひと昔という言葉がありますが、一時風化しかけていた阪神・淡路大震災の記憶というもの、去年のいろんな天災、中越地震、そして年末のスマトラ島沖の巨大地震、巨大津波というもので覚醒されたと言うと御幣があるかもしれませんけど、改めて自然の威力というものに対して我々の人の力というものが如何に小さいものであるかという事を思い知らされました。
 防災対策について少し述べようと思っておりますが、公共事業とひと括りにすると皆様方はすぐ反発されますが、私はやっぱり治山・治水・砂防というのは防災の原点だと思います。
  そういう意味から言うと、従来型の公共事業というよりは、この国をこういう活動期に入った地球の自然の威力から守るという意味において、防災に関しては公共事業はむしろ拡充すべきであると私は思います。
 この間の豊岡市もそうですが、絶対こういうものは来ないという前提のもとに公共事業を組まれてきたわけですけど、今は100年に一度とか、ここは地震は大丈夫とか、水害は大丈夫とか、そういう事が通用しない時代に入ってきていると認識しなきゃいけないわけで、そういう意味から言うと、ゼロから再点検しまして、本当にこの国のすべての地域において防災がキチンと出来ているのかどうか、それに伴う治山・治水・砂防というのはキチンと出来ているのか点検する必要があると私は思います。
 これにはいろんなご意見があろうかと思いますけれども、私自身はそう思っております。そういうことで、私どもは、防災対策、これから来年度予算を含めて力を入れていかなくてはならないと思っておりますが、今申し上げましたように、治山・治水・砂防というのが基本になってまいります。
 これらを入れてのいわゆる防災対策というのは全体で700億円ぐらいになりますが、これは従来からずっと続けているものもかなりございますので、全く新しい発想で取り組んだ施策という意味では、要点を置くという数字ではありますが、再生重点枠の中に入れるものになってまいります。
 ハザードマップがまだ出来ていない所があるので、これをキチンと作るというのは全国的に進んでいる事ですけれども、大阪独自と思われる事を3つご紹介したいと思います。
 一つは仮称ですけれども、津波ステーションの整備です。これは西大阪治水事務所というのが、木津川と安冶川が交差した地点、旧江之子島、あの付近にあり、安冶川の大きな水門を上げたり下げたりするような装置も入っている所なんですけれども、この西大阪治水事務所を、ちょっと老朽化しておりますので、改めて整備をしまして、ここに津波の情報を一元管理出来る施設を作りたいと考えています。そこから、津波、あるいは津波による災害の情報を発信する拠点としていきたいと思っておりまして、これを津波ステーションという名前で整備したいと思います。
  もちろん、そういう万が一の時の作動だけではなくて、津波というのはこんなに恐いんだ、過去においてこういう事があったという事を小学生らのお子さんたちを中心に総合学習の場で学習が出来るような、そういう施設も併せて整備したいと思っております。
     
(2面へ続く)

発行所:大阪ジャーナル