平成17年3月1日号
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 太田房江知事は先月25日開会の定例府議会を控え、同18日、臨時記者会見を開き、17年度府予算案の概要を発表した。赤字予算ながら特に「大阪の元気に弾みをつける」意欲的な予算編成だという事を強調した。以下はその要旨。


知事臨時記者会見

   大阪の元気に弾みをつける 年度予算案
          時間軸、連携軸を戦略に大阪再生、再建へ

 今週の月曜日でしたね。14日、寝屋川市立中央小学校で、あのような大変痛ましい事件が起こりました。子どもが被害者、子どもが加害者、それが学校で起こるという大変ショッキングな事件で、池田小学校のああいう痛ましい事件を経験している私どもとしては大変悔しい思いをいたしましたけれども、この教訓を一つ踏まえて、学校の安全対策について、後ほど申し上げますが、充実したいという事を考えております。
 17年度の予算は、私はずっと再生と再建という事を申し上げてきたんですが、いろいろ考えると、私、2008年というのが一つの大きな目標の年になるなと思っているんです。
 皆さん、ご存じのように、平成19年問題、これは2007年なわけですから、これを超えると、再建という意味合いと同時に、後でちょっと言う事があります。
 今、景気がかなり良くなってきていると私は思います。この景気、今10ー12月のGDPがマイナスになったという事で、少し踊り場かという意見もございますが、1ー3月、大変寒い冬でありましたので、また少し上向くという事や、大阪の総体的な元気というものを考えますと、私はこれをずっと伸ばしていって、2008年、サミットにつなげていくという事が大阪の中期の目標になって来るのではないかと思っております。
 今日、ここに「アジア五大都市をめざして」と書かせてもらいましたけれども、それを府民の皆様方に伝えるメッセージとして最もいいかなと思ったのは、アジアの五大都市の中の一つに大阪がなろうというビジョンであります。
 これは、もちろんもう少しブレークダウンして、これから勉強していきますが、皆様方のお手元に表を配らせて頂いていますが、五大都市というのは、どのぐらいの人口で、どのぐらいのGDPかというのを書いてあります。あと、香港とか台北というのは、例えば香港が600万人台と、かなりここの間が空いてきますから、これは人口から見てもGDPから見ても、その他の社会基盤から見ても、明かにこの五つの都市はアジアの中で突出している都市、都市圏だと考えていいと思います。
 大阪であれば大阪府の人口を仮に上げさせて頂いていますが、当然、都市圏で見なくてはならないわけですから、例えば大阪であれば2府4県で2400万人、また、大阪市を中心とした50キロ圏で1870万人という数字もあります。
 いずれにしても、空港、港湾、そしてIT等の社会基盤を備えた大変一流の、第一級の国際都市圏である事に間違いないわけでありますし、また、この地図を見て頂いても、大変いい位置に大阪はあるという事がはっきり見て取って頂けると思います。
 これに向かって2008年、一つの大阪の、元気になったなと実感してもらえる年にしたい。それに向けて、平成17年度の予算は大阪の元気に弾みをつける、そういう予算にしたいという思いで、今回の予算を組みました。
 もう一つの考え方を追加しておきますと、こういうアジア五大都市論と並んで、今、世界中で一番地震の危険にさらされているのは、東京、横浜だと言われています。日本が一たび東京・首都圏で何かあった時に、どこがバックアップするかと言えば、これは大阪都市圏しかないわけでありますから、今申し上げたような事は、首都機能、中枢機能のバックアップという意味でも、大変大事な考え方、ビジョンになって来ると私は考えております。
 これを進める上で大事な考え方が時間軸と連携軸だと思っておりますけれども、時間軸というのは、今申し上げたように、2008年が一応目標だと私は申し上げましたが、今度の予算だけではなくて、2008年に向けてステップアップする、そういう時間軸の上での戦略をつくらなければならないという事が一つです。それから、連携軸としては民の力との連携、広域連携というのが上げられると思いますが、それをどう具体化していくかという事が二つ目であります。
 この二つの軸を戦略として持ちながら、2008年に向かって歩みをスピードアップさせたいと考えております。
 なお、大変いい時期になったと申し上げましたけど、これからの会見で下敷にして頂きたいという意味を含めて、もうすぐ行動の話をしますから、ちょっとだけ聞いて下さい。
 雇用が随分改善されてきました。完全失業率が一時期、大阪府に限って言うと8%台という時期がありました。大変に悪い時期があったんです。それが今、全国平均と、随分と縮まってきたのが判って頂けると思います。
     
(2面へ続く)

発行所:大阪ジャーナル