平成17年5月1日号
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<2面から続き>

  次世代の親づくりに「親を学ぶ、親を伝える」事業
  中小企業の子育て支援へIT使用の在宅勤務の促進

  親の背中を見て育つというのが、これまでの子育てだったと思うんですが、こういう時代になって、親であるとはどういう事であるのか、子どもに対してどういう責任を果たしていかなくてはならないのか、背中で何を示せばいいのかという事を親に学んで貰う機会を作るのです。
  悩みを語り合いながら、そういう親としての役割を学んで貰う機会を作ったり、あるいは子どもというのはこんなに可愛いものなんだという事を青年期から実体験して貰うという体験をして頂く。そして、触れ合い、交流のための機会づくりなどを今年度の特徴として、青年期まで含めた次世代の親づくりという事を進めていきたいと考えています。
  最後に、「仕事と子育て両立支援」ですが、これは前から中小企業が問題でございました。
  今回の特定事業主次世代育成支援計画というのは、大阪府が作ったのは皆さんご存じの通りです。事業主といっても301人以上の従業員を抱える、いわば大企業に対して、こういう計画を作るという事が国の法律によって義務づけられています。しかし、大阪にとっての問題は中小企業なんですね。
 今、生活文化部のみならず商工労働部にも連携してもらって力を入れておりますのは、中小企業で子育て支援といっても、企業内保育所なんて作る余裕はありません。ですから、むしろITを使って在宅勤務という事を進めていく事が考えられます。例えば、中小企業の方々にパソコンや携帯を1台、パートタイマーの方々やアルバイトの方に、あるいは人材派遣で来た方にそれを供与する事で、子どもが熱を出した時など、会社に来て貰わなくても、子育てとの両立という意味で仕事がして貰える。ITを活用した在宅勤務の促進というのでしようか、そういう実例をPRする事を中心にしながら進めていくという事を今年度の一つの力点としていきたいと考えております。
  そういう事で、次世代育成プラン、「子ども・未来プラン」と称して大阪府は、今、少子高齢化が大変進んでいる中、女性知事でもありますので、大いに力を入れていきたいという事で再度ご説明をさせて頂きました。時間をとって大変申し訳ございません。
  また、この機会にお話の中で紹介したいと思いますが、5月7日土曜日、すでにオープンしております医薬基盤研究所、これは国立のバイオの中核施設になりますが、これが独立行政法人として新たにスタートし、本格稼働いたします。
  これは国から一杯事業を頂いておりますので、プレオープンをして、すでに研究は始まっておりますが、独立行政法人として本格稼働するという事で、5月7日の設立記念式典には私も出席いたします。すでに特徴ある企業がこの研究所の周りに張り付きつつあります。例えば、バイオには、これが本当に体の役に立つのか、試薬が必要なんですが、その試薬まで作っていたら中小企業は活動出来ないんですね。その試薬を提供するような八洲薬品株式会社ですとか、あるいは健康食品とかが、これから一杯出てくるんですが、その健康食品が本当に体に安全なのか、安全性確認をするというような、日本食品分析センターですとか、特徴ある企業が、今22企業、張り付いております。
 ここから府政記者会と質疑応答。
ー中国の反日デモなどが起きている中、中国便のキャンセルが結構出ているが、関空への影響についてどう考えているのか。
  「これは、どの企業も関空を含め考えている事だと思いますが、今、中国便というのは、昨日の報道ですと、例えば全日空の場合、航空収入の4分の1でしたか、航空会社にとっても、あるいは空港にとってもメーンの収入源になっているんですね。ですから、とにかく1日も早く今日のような騒ぎを沈静化させて、1日も早く交流の活発化が戻ってくるようにという事で、私はこれまで通り粛々と航空会社も空港も営業を続けられるという事が望ましいと思います」
ー中国の問題ですが、知事ご自身は今、中国で高まっている反日運動、反日感情についてどう考えているか、またデモなどによって石や卵を投げられたりという破壊活動についてどう考えているのか。
 「まず、後のほうの過激な行為、これは国際的にも中国の位置づけというものを脅かす問題になってきますから、これはやめるべきだと思いますね。その事を中国政府もしっかり認識して指導すべきだと思います。
  反日デモについては、中国と日本、東アジア全体で緊密な経済を中心とした相互交流関係が築かれる中で、近いからこそ起こる問題の一つだろうという風に私は思っております。近いからこそ、いろんな問題が起きるわけです。ただし、これは緊密な相互関係の基盤の中での個別問題として捉えるべきで、その個別問題の解決は、国の外交の土俵の中できちっと議論をしながら解決すべきだと私は思います。先ほど、互いに違いを認め合い、支え合うという事を申し上げましたが、違いを認め合い、支え合う事の中には、議論すべきは議論するという事が当然含まれているわけで、あいまいなままで済ませて理解が進むという事ではないと思いますから、議論すべき部分は議論をし、交流を進めるべき部分は交流をする、そういう事が相まって相互の理解が進んでいくという風に考えるべきではないかと思っています」
ー先ほどの中国に対する接し方の前提条件は話されているが、実際にそのポイントとして、例えば観光などの状況は変りつつあると思うが、その辺いろいろ観光戦略をするべきでは・・・
  「今申し上げたように、今回の問題はあくまで短期的な問題として沈静化させる事が両国の利益になると思っていますので、観光戦略というような中長期的の課題について、今すぐどうこうするという事は一切ありません。これまで通りアクションプランを作り、観光交流局を作りまして力こぶを入れているわけで、特に観光ビッグバンというのは中国を中心に起こるわけですから、そこに一番近いところとして戦略を立てた上で、多くの方に訪れて頂き、安全に、そして、楽しく過ごして頂く関西という事に向けて努力をしていきたいと思います」
ー3知事の会談の後の記者会見で、迎賓館を見て問題点があると発言されていたがどういう点か・・・
  「私も国際会議にいろいろ関わってきた個人的な立場として、幾つかの問題点は感じましたが、これはよくグローバルなスタンダードと照らし合わせて検証しませんといけないので、今日、ここで何がどうこうという事は申し上げられません。ただ、一国民として言うならば例えば、すぐそこに立派な障子があったりするので気をつかいますね。ああいうところにプレスの方々がお入りになった時、どうされるんだろうと思いました」

発行所:大阪ジャーナル