平成17年5月1日号
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  大阪府は4月1日付けで部長級41人をはじめ、主査級以上の幹部職員2710人の人事異動を発令した。前年とほぼ同規模。地盤沈下激化の大阪の再生のため、新年度から組織改編と併せ、民間との人事交流を強化。新設された観光交流局は東アジアからの観光客増を目指す「観光戦略プログラム」を展開するために商工労働部に設置、同じく全庁の入札・契約業務を集中的に行う「入札契約センター」を所管する組織として契約局を設けた。企業誘致推進課は、これまでの誘致関連部署を統合した組織で、本社機能の大阪からの流出防止などにも取り組む。さらに危機管理体制強化のため部長級の危機管理監を新設し、大規模災害発生時などに全庁的な指揮・調整を行う。深刻な財政難に伴う行財政計画にあげた職員削減は、目標の500人を上回る600人削減を達成。太田知事が推進する女性職員の登用は次長級で1人、課長級で5人が昇任した。この他、他府県との交流で、近畿の広域行政強化のために京都府、兵庫県との間で企画部門で交流をスタートした。


太田知事談話(17年度定期異動)

  目前に迫る危機的財政状況打開へ攻めの組織改正に着手
  女性幹部の登用、民間との交流人事など太田カラー鮮明


  規模は昨年の異動を94人上回る2710人。
  異動の内訳は部長級41人、そのうち昇任が19人。次長級113人、同44人。課長級381人、同125人。総括研究員級12人、同6人。課長補佐級824人、同212人。主査級1323人、同279人。主任研究員16人、同15人。
  今回の定期異動に当たって、太田房江知事は次の談話を発表した。
  今回の人事異動は、昨年秋に策定しました「大阪府行財政計画(案)`平成16年(2004年)版」の取り組みを進め、大阪再生パワーアップを図るための重要な体制づくりとなります。
  今、大阪府は、目前に迫っている19年度危機を乗り越えると同時に、府政の質的改革に取り組み、職員の意識改革はもちろんのこと、府政そのものの変革を成し遂げ、たくましい大阪づくりを行うことが求められています。
 そのため、行財政計画(案)を確実に実行し、大阪再生と財政再建を強力に推し進めることのできる体制づくりに努めました。
 組織面における主な改正については、まず、拡大する危機事象への迅速かつ的確な対応、全庁的な指揮・調整機能の一層の発揮を図るため、知事直轄型の「危機管理監」を設置し、部局横断的な危機管理体制を強化しました。
 次に、内外企業の府内への誘致と府外への流出防止などの取り組みの強化や、観光振興施策の総合的な推進を強力に行う体制として、商工労働部内に「企業誘致課」と「観光交流局」を設置しました。これにより、大阪の都市魅力に磨きをかけて、人の交流、賑わいの創出を進めます。
 また、今年度に設置した総務サービスセンターに続いて、一層の事務効率化・適正化を進めるため、「入札契約センター」を創設し、全庁にわたる入札契約関係事務及び検査業務を一元集約化し、運用することとしました。なお、府立大学については4月から新しく公立大学法人となります。引き続き、自立的、自主的な運営について積極的な支援を行ってまいります。
  人事面については、能力・適性に基づく育成型人事配置を基本としつつ、職員のチャレンジ精神や改革意欲を重視した改革志向型の人事配置を行いました。
 また、女性職員の登用・職域拡大を進めるとともに、若手の登用や、民間企業をはじめとした多様な人事交流の拡大など「民の視線」を活かす取り組みも行いました。
【部長級人事次の通り】
▽小河保之・危機管理監(土木部長)▽山登敏男・総務部長(企画調整部長)▽綛山哲男・企画調整部長(生活文化部長)▽伊藤誠・生活文化部長(企画調整部空港対策室長)▽熊谷敬・商工労働部長(企画調整部企画室長)▽丸岡耕平・土木部長(土木部技監)▽井穴広宣・企業局長(東京事務所長)▽竹山修身・議会事務局長(総務部行政改革室長)▽津地善勝・監査委員事務局長(総務部税務室長)▽松本栄一・人事委員会事務局長(生活文化部理事)▽横田照夫・収用委員会事務局長(府立中央図書館長)▽福田保・土木部技監(土木部河川室長)▽戸田晴久・建築都市部技監(建築都市部副理事)▽浜口公子・副出納長兼出納局長(副出納長兼出納室長)▽上田博・契約局長(企画調整部人権室長)▽成山治彦・教育委員会事務局教育監(教育委事務局教育振興室長)▽藤岡巧一・総務部行政改革室長(土木部次長)▽吉澤俊彦・総務部税務室長(土木部理事、府土地開発公社)▽青谷賢治・企画調整部人権室長(建築都市部次長)▽南一成・企画調整部空港対策室長(府立急性期・総合医療センター事務局長)▽斉藤康彦・商工労働部観光交流局長(府教委事務局教職員室長)▽文村俊三・企業局理事(企業局副理事)▽中西優・東京事務所長(企業局次長)▽吉田享俊・中央府税事務所長(現職昇任)▽鈴木恒彦・府立身障者福祉センター所長兼同附属病院長兼同附属病院機能訓練室長(同福祉センター所長兼同附属病院長)▽真田和男・府立急性期・総合医療センター事務局長(水道部次長)▽吉岡敏治・府立急性期・総合医療センター医務局長兼同医務局心臓血管外科部長(同医務局長兼同医務局精神科部長兼同医務局歯科口腔外科部長)▽隆崎大我・府立精神医療センター事務局長(現職昇任)▽淡田修久・府立成人病センター病院診療局長兼同病院アイソトープ診療科部長)▽田中潤子・府立母子保健総合医療センター事務局長(府立看護大学事務局長)▽大槻政之・府立産業技術総合研究所副所長(中央卸売市場長)▽村井保徳・環境情報センター所長(環境農林水産部副理事)▽成相成悦・中央市場長(環境農林水産部次長)▽小川謙二・港湾局長(港湾局次長)▽中平正子・府立中央図書館長(女子大学事務局長)▽和田俊行・生活文化部理事=財大阪 世紀協会常務理事=(労働委事務局次長)


    
(7面へ続く)

発行所:大阪ジャーナル