平成17年5月1日号
7ページ

  

 (437)   

「旧日根野町役場」

  泉佐野の存在価値を高める歴史的建造物を保存する
   事は自治体の責務、ぜひ後世に禍根残さない結論を


  先回(平成16年8月21日付、第804号)移築したおかげで残った大阪市立中大江小学校(泉佐野市立日根野図書館)の保存について書いた。
  今回は「泉佐野の歴史と今を知る会」の熱心な保存の動きを紹介する。以下、同会の「保存に尽力下さい」の文章から抜粋する。
  「建物を活かす検討を」
  旧役場の活用は現状では難しく、運動場拡張のため移転・撤去の要望がある事や市財政悪化の状況も承知し、認識しています。
  一方、歴史的建造物を後世に伝え、地域の文化や生活に活かしていく責務を持つべきだと考えています。これを対立的に捉えるのではなく、泉佐野や地域のアイデンティティを高める機会として、検討に検討を加え、後世に禍根を残さない妥当な結論を導くべきと考えます。

保存方法と活用を検討

 私たちは、保存の方法(現地保存、曳き家による移動、別地への移築)とその活用(学校施設、コミュニティセンター、観光施設など、教育資料館〔明治建築研究会の要望〕)を地域の町づくり計画と併せて検討し、結論が導かれるべきでしよう。そのために、地元住民や専門家を加えた検討委員会を設けるべきだと考えます。
 
「再建計画のない解体・保存事業に予算化」
  平成17年度予算にブックステーション解体工事請負費として、1238万円余が計画されました。
  これは旧役場の解体・保存のための工事費請負費と付帯工事費のようです。今夏にも解体されます。旧役場のような文化財に相当する建物の解体・保存とは、現時点の保存が困難であるため、やむを得ず期日をおいて再建する事に目的があると理解されています。
  運動場の拡張を希望した方達も別の場所への再建を期待しています。
 解体・保存の内容も明らかでなく、移築再建の見通しも示されないままでは、結果として旧役場の消滅を導く事になると懸念します。再建の機会を逸したり、部材を腐敗させ破棄したり、極端な場合には部分保存として新施設の一部分に部材を使用するなどで終わり、結局は再建されなかった例があるからです。
 「要望書を提出します」
 旧役場の保存を求めて「泉佐野の歴史と今を知る会」「明治建築研究会」と共に、泉佐野市と教育委員会に対し、次のような要望をする事にしました。
 一、解体工事を延期して下さい。
 二、早急に、地元住民を中心に建築家等を含めた検討委員会を設けるなどし、保存・活用・将来計画をたてた上で事業実施して下さい。
 三、予算計上に至る経過と解体保存事業内容を明かにして下さい。
 四、再建の計画を明らかにして下さい。
【写真】
 立派な文化財調査報告書


<4面から続き>

▽泉一男・生活文化部理事=公立大学法人大阪府立大学理事兼総務部長=(府立大学事務局長)▽田伏久之・健康福祉部理事=財大阪府保健医療財団理事長兼中河内救命救急センター所長=(同部副理事・同保健医療財団)▽井上章・土木部理事=府道路公社専務理事=(土木部交通道路室長)▽島瀬善彦・土木部理事=府土地開発公社常務理事兼事務局長兼総務部長=(生活文化部理事・財大阪 世紀協会)▽田添寿昭・建築都市部理事=府住宅供給公社常務理事=(建築都市部公共建築室長)
【次長級】
▽矢野学・環境農林水産部次長(同部流通対策室長)▽柳楽久・土木部次長(商工労働部商工振興室長)▽藤田哲士・建築都市部次長(健康福祉部児童家庭室長)▽上久保幸雄・契約局次長(総務部行政改革室副理事)▽中林潔・企業局次長(企画調整部企画室副理事)▽大井俊道・水道部次長(環境農林水産部副理事)▽桝谷真一・労働委員会事務局次長兼同審査調整監(健康福祉部高齢介護室長)▽小川哲治・企業局技監(土木部交通道路室交通対策課長)▽新井純・総務部行政改革室副理事兼同行政改革課長(同部行政改革室行政改革課長)▽幸田武史・総務部行政改革室副理事兼同出資法人課長(同部行政改革室出資法人課長)▽広瀬一夫・総務部税務室副理事兼指導課長(同部税務室指導課長)▽福田昌弘・企画調整部企画室長(同部空港対策室副理事兼東京事務所次長)▽大江桂子・企画調整部企画室副理事=総合調整、水資源担当=(同部企画室課長)▽中尾恵昭・企画調整部企画室副理事=都市再生担当=(茨木土木事務所長)▽谷真明・企画調整部企画室副理事=関西広域連携協議会事務局次長=(総務部法制文書課長)▽小西禎一・企画調整部空港対策室副理事兼東京事務所次長=(総務部市町村課長)▽榎本治道・生活文化部副理事兼同府民活動推進課長(生活文化部副理事)▽棄田直樹・生活文化部文化・スポーツ振興室長(同部副理事)▽北野義幸・生活文化部文化・スポーツ振興室副理事兼同文化課長(企画調整部企画室課長)

発行所:大阪ジャーナル