平成17年7月1日号
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 平成十七年度五月定例府議会は三十三年ぶりに、非自民議長を選出して閉会した。府議会の議長選をめぐっては十五年の府議選で四十一議席に減らした自民に対し、公明(二十三議席)、民主(二十五議席)の両会派が連携して、過半数を大きく割っている以上、議長ポストを譲るべきだと再三要求していた。一方、自民は最大会派が議長職を得るのが慣例だと突っぱね、結局投票による決着にもつれ込んだ。府議会最終日・三十日の投票では共産、社民両会派が自民を支持したものの民主と無所属議員の大半が公明の美坂房洋団長(六三)を支持した。一票差という激戦の結果、与党三会派のしこりは残り、太田府政にも影響は大。百一代議長・美坂氏の今後の議会運営の舵取りが注目される。


美坂房洋議長

   
慣例打ち破って 年ぶり非自民、公明初の議長
      府議会事務局を強化刷新、画期的な改革へ 

−まず議長に就任した感想は・・・
 「現在、各界へあいさつ回りを続行中だが、経済界からは新時代に入った、頑張って下さい。また中小企業をよろしくお願いしますなど激励を受けたり、好意的な対応が多い。今さらながらその重責を噛みしめているところだ」
−三十三年ぶりに非自民議長選出となった今回の議長選については・・・
  「三年前から仲良く独占型でなくやっていこうという機運があった。府民から議長選とは一体どういうものなんだ。訳けがわからない、まして議長なんて何をやっているんだという遠い存在になっている。本来、議長は知事との両輪で大阪府政を推進していく大事な立場である。そこで私は敢えて政策課題を訴えながら今回議長選を戦った。今後はこういう形の議長選になっていけば十分意義が果たされたと思う」
−抱負について・・・
  「議長は知事と両輪と言いながら、知事の権限は予算の提案権、決算の提案権、議会の招集権までも持っている。これは相当ないびつな形になっていると思う。国会の衆参事務局のようにやがては議会事務局も独立して十分知事部局と政策的に張り合えるというか、力を備えたものにしなければ本当の意味での両輪になって来ない。それを実現するには十年、十五年かかるかもしれないが、その出発点だと思って今回、課題を掲げてやらせて頂いた」
−議会改革について・・・
 「議長選を前にして議会改革など幾つか抱負を提示したが、改めて主なものを挙げてみると、先にも述べたが、まず府議会の機能強化と活性化だ。その一つとして議会事務局の強化だ。

3つの役割

  府議会には三つの役割がある。執行機関の監視、政策議案の提出、府の意思決定の三項目を実践するには、当然、個々の議員自身や政党の政策能力の向上が何より求められるが、現在のように特別会計も含め四兆円を越える膨大な予算規模の府行政は複雑を極めており、それを全て監視するには、その限界を越えていると思わざるを得ない。このために恒常的に政策議案を立案、作成する補助者、つまり議会事務局を抜本的に改革、増強する必要がある。現在のように九十人余の陣容で、しかも政策担当者に限定すれば十人程度という議会事務局員では膨大な府行政のチェックや、新たな政策立案など到底不可能な話だ。さらに昨日まで労働、環境、防災など知事部局にいて種々の行政に取り組んでいたそのトップ職員が、突然、議会事務局長に任命され、議員活動の補佐をする責任者になれと言われても土台ムリな話だ。したがって、将来の議会事務局は、国会の衆参事務局と同じく、行政部門・知事部局と競い合えるだけの力量を備えた政策立案の独立した専門部門にすべきである。やがては議会事務局独自の人事採用によって、新しい人材を求め、政策能力に秀でたプロパーの育成に取り組んでいく事が焦眉の急であろう。そうした構想が実現するまでの間、取り敢えずは、民間専門家の登用や議会事務局員の一層の増強を図っていかなくてはなるまい。ただこの事が議会や政党そのものの政策形成機能を軽視、形骸化させる事でない事は言うまでもない。その他、積極的な議員立法や政務調査費の厳格な運用など各派の協力を得て改革実現に努力したい」
−議会運営についてはー
  「議長選でぎくしゃくした雰囲気は残ったが、これは時間が薬だと思っている。理事者も議会運営はどうなるのかと心配しているだろうが、自民党さんも大人の政党だから是々非々主義でやって頂ければいいんではないかと思っている。別に、党として、ケンカして、一人区の自民候補は、もう支持しないなどといっているのではないから」
−太田府政については・・・
  「今年度出された行財政改革の計画案はいろいろ批判はあったが、知事はよくやっていると思う。

(2面へ続く)
   

発行所:大阪ジャーナル