平成17年7月1日号
2ページ

  


(438)


「泉佐野旧日根野図書館」A

    財政難だから手っ取り早く解体ー「ちょっと待ちなはれ」
    工夫して保存再生のチエを出し名建築を後世に残すべき



 地元住民・専門家などから保存の声が出ているこの建築が間もなく解体されようとしている。老朽化して危険だとか、大阪から移転したものなので愛着がないなどいろんな意見が出されている。昭和40年代からこの建築に関わり、その歴史的・文化的な価値を知っている者としては、何としても保全・活用をして欲しいと思う。
  全国各地で明治建築の再評価が進み、文化財などとして保全・活用されている建築が増えている中で時代に逆行して今何故解体なのかと思った。
 先日、市側との話し合いに出たり、いろんな人たちの話を聞いて重要な建築であっても保存がいかに難しいかを知らされた。
 調査報告書には「調査建築(旧図書館)の建築文化財としての評価」として次のように紹介されている。
@わが国が明治以降、欧米文化の影響を受け、生活が様式化する過程としての当時の日本文化を象徴する存在である。
A近世から近代、現代につながる時代の流れを明確に印す、歴史的連続性を見出すことのできる文化遺産である。
B公共・公益施設として利用されてきたものが多く、市民が多様な生活文化を展開する場として利用する中で、市民の親しみや愛着がこもる市民的記念性が認められる。即ち、時代の古さや、建物の大きさ、装飾性といった価値基準だけではない。新しい価値の評価ポイントが近代建築において確立していると言えよう。
 また、「本建物は、当初旧日根野村役場として使用されて以来、現在に至るまで公民館、ブックステーションとして長く地域に密接した公共施設としての役割を担ってきたように、地域の歴史を語り伝えてくれる貴重な建物であるとともに、全国的にも数少ない明治期の建築様式を今に残す貴重な木造学校建築として広く知られているところである」として高く評価している。
  これだけ重要な近代和風建築にも関わらず、財政難、老朽化、土地利用などを理由として、将来計画が不明な解体計画を強行しようとしている。
  財政難であっても、いろんな工夫をしながら、歴史建築を蘇らせようとしている都市もあれば、へ理屈をつけて解体しようとする都市の違いはどこにあるのだろうか。
  財政難を理由に解体を強行するのも一つの選択かもしれない。しかし、それは勝負は早いが、後に批判と悔いを残す事は確実である。
  財政難は十分理解できるが、重要な歴史建築については、万難を排して、自治体が保存すべきである。いろんな理由をつけて解体を強行するのではなく、市民や専門家の意見を入れて、曳家で移動させて復元・再生させたほうが、経済的である。その上、解体して一部分だけの保存で片付けようとする姑息な方法は止めるべきである。
  後世に悔いを残さないためにも、かけがえのない明治の遺産を丸ごと保存し、その歴史的・文化的な価値にふさわしい活用を検討すべきだと思うのである。
【写真】
  大阪市指定の文化財・大阪市立愛珠幼稚園(明治34年)の玄関回りの勇姿。最近の調査で同じ設計者・中村竹松氏であることが判明した。


「不撓不屈」を座右名銘に18年間
     
〜市民のために全力あげて議員活動〜

<1面から続き>

 だが十九年度がヤマ場で、歳出歳入とも、もう一回ムダがないかどうか総力を上げてチェックし、危機的財政状況を打開するために議会も協力していきたい」
−これまで議員活動で印象に残っている事は・・・
  「十八年間府議活動を展開しているが、公明党は地域密着型の政党として市民相談などに力を集中しているため思い出は一杯ある。それを通して能力が高められる事が多々あった。油断なくこれからも頑張ってやっていきたい」
−座右銘、信条は・・・
 「不撓不屈だ。どんな事があってもたゆまず、屈せず努力し続けたい」
 インタビューに現われた美坂議長、マスコミ出身だけにツボを心得た対応で答えてくれた。
 二十七年間の新聞記者暮らしから昭和六十二年府議に転進、以来五期目。その間文化労働委、総務委の各委員をはじめ、高齢化問題特別委、土木建築常任委の各委員長を歴任、また同党府議団では副政調会長、政調会長、副幹事長、幹事長、団長の要職を占めるなど、その人望は厚く府議会にはなくてはならない存在。
  趣味は野球、読書。かつては府議会野球チームの三番打者で全国制覇したスラッガー。
  家族は妻と会社員の長女、次女の四人暮らし。長男は東京で独立して小学一年の女児がいる。
 住所は大阪市淀川区十三東3ー9ー14。大阪府出身。同志社大商学部卒。

発行所:大阪ジャーナル