平成17年7月1日号
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中村哲之助副議長

課題山積の折から今回の議長選は府議会改革の出発点
「行雲流水」を座右銘に今後も自然体で政治活動を展開


  「未曾有の危機的財政状況など重要課題山積の時期にはからずも第九十九代副議長に選任され非常な重責を痛感している。特に今回は三十三年ぶりに非自民の議長選出という画期的な出来事があり、正副議長団の当事者の一員ともあって、議会運営に当たっては美坂議長とともに、公正に運営されるよう細心な気配りをしていきたい」。
 開口一番、明快に就任の 感想と抱負を語った。
 昭和四十六年枚方市議会議員に初当選以来六期。平成七年四月府議に初当選以来三期。その間、枚方市議会議長、文化労働常任委副委員長、土木建築常任委員長、国際化対策調査特別委員長、安全・安心都市環境調査特別副委員長などを歴任。民主・無所属ネット議員団では副幹事長の要職を担うなど同党府議団の重鎮として活躍。また温厚快活な人柄、識見は府庁内でも高く評価されている。
 議会改革については「議長選をめぐって『主権おおさか』が、きちっとしたものを出して貰わなければ応援出来ないという要望があって、マニフェストを出した。事務局の権限強化、機能充実、政策立案者人材養成など財源が重要になってくる。新しいアイデアをどんどん集めるために各派の協力を得たい。また監査委員会事務局も同様改革した方がいいのではないか。根本的な問題を投げかけたという事は良い事だと思う」
 行財政計画の改革案については「こんな事は出来ぬという批判は出ていたが、全体としてはよく出来ていたと思う。例えば民間なら、経営状態が悪ければ工場あるいは支店を閉鎖する事があるが、行政の分野ではそれが出来ない。市議時代の経験だが、例えば子供の人口が急増したため、小学校の校舎増築という問題が発生、入学を一年先延ばしという訳にはいかない。ハブ校舎を運動場に五つも六つも建て子供たちの環境を確保しなければならない。金がいる。公の立場として絶対やらなければならない分野が決っている。これは金がないからといって切る事は出来ない。待ったなしだから、そうすると、どこで切るか、という最大公約数を話し合いで見つけ調整をして最終的にその年度の事業を組み直して財源を浮かすという工夫が必要となってくる。ただ知事は苦労してよくやっている。だが甘いところも確かにあるが・・・」
 また地方分権については「知事も怒り、みんな怒っている。国は吸い上げて分配する地方交付税、これが駄目である。欧州でもそうだが、中央交付税方式でなければならない。例えば地方が金を集めて防衛、外交に人口比率で国へ大阪府はこれだけの金を出してあげよう。本来そうするべきものだと思う。連邦制は別として今の制度を小手先だけで、直すような改革であれば、またぞろ弱いところがイジメられる。根本的な対応に三位一体改革といえどもなっていない」。
 『行雲流水』を座右の銘に三十四年間、あるがままの自然体で政治活動を展開してきたが、中でも印象に残っている事は市議時代、医療費無料化をはじめとする高齢化対策のメニューが数多く出され、どんどんと財源が必要になってくるため、「ばらまき」と言われる敬老祝い金を見直し(廃止)してはどうかと取り組み、実現できたこと。当初は、老人会をはじめ多くの人たちから、市長や私たちは批判されたが、半年もしない間に、「勇気を出してよくやってくれた」と誉めて頂いた。政治家の大切な事はこれだと思った。
 趣味は読書、ゴルフ。最近は忙しくてゴルフは御無沙汰で、もっぱら読書三昧。特に司馬、池波、藤沢、平岩弓枝らの時代小説ものを中心に耽溺しているとか。最近では売り出し中の佐伯泰英の江戸時代の市井の機微を扱ったシリーズものにハマリ十数冊を読破したとか。
 家族は妻と同居の会社員の長男夫婦、孫二歳とゼロ歳の女児との六人暮らし。
 長女は結婚して川崎市に居住。四歳、二歳の男児がいる。
 住所は枚方市東中振1ー19ー41。大阪府出身。関西学院大法学部卒。六十歳。


5月府議会閉会

 定例5月府議会は最終日の5月30日、正副議長選が行われ、議長に公明党の美坂房洋団長(63)、副議長に民主党・無所属ネットの中村哲之助府議(60)、監査委員には自民党の原田憲治、民主党・無所属ネットの松田英世両府議がそれぞれ選ばれたほか、府が提出した平成17年度府一般会計補正予算案など12議案を原案通り可決し、閉会。

嵐山の鵜飼始まる

  
平安時代へタイムスリップ
          
期間は7月1日〜9月15日

 夏の風物詩

  「鵜飼」は鵜を飼い慣らしてアユなどの川魚を捕る漁法で、平安時代から行われている京都・嵐山の夏の風物詩。薄闇の篝火(かがりび)の下で鵜匠が巧みに操る数羽の鵜が、水面の上と下を素早く行ったり来たりして、口にくわえた白く光るアユを次々と鵜匠の手に戻していくその様子は幽玄そのもの。今も昔も変わらない鵜匠の装束は貴族の風雅な趣そのもので、景勝地ならではの醍醐味が味わえる。また、昼間の暑さを忘れて涼風の下、渡月橋や屋形船(有料)からタイムスリップした感じも楽しめる。
  期間は1日(金)から9月15日(木)まで。問い合わせは嵐山通船(075・861・1627)へ。

発行所:大阪ジャーナル