平成17年10月1日号
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柴田正己 戦争遺構研究会代表  

戦争は人間が始めるが止める事の出来るのも人間
戦いを止めるのには戦いでしかないのでしようか

10数年間ミニ戦争展

  いろいろしんどい思いをしたが、「戦後60年目のミニ戦争展」は、予想外に多くの人が来てくれ無事に終了した。10数年間、ミニ戦争展を続けて、こんなに多くの人が来てくれたのは、初めてであった。
  最近は、平和や戦争に関する催し物がやりにくくなっている。そんな中、野里文盛氏、池崎守氏をはじめとして多くの方々のご協力を頂き開催する事が出来た。
  特に堺市立東文化会館のスタッフの方々には大変お世話になり感謝している。
  広報紙だけでなく、新聞や、専門雑誌などにも紹介されたお陰で沢山の人たちが、足を運んでくれた。4階の図書館へ来た人や立橋の案内板を見て来てくれた人が多かったようである。
 若い人たちが来てくれないのを嘆いていたが、私が不在の時に、中学生・高校生たちも来てくれていたのを聞いて安心した。
  展示板の内容について一部の人から厳しい意見も頂いたが、多くは熱心に見てくれ、それぞれのご意見を述べられていた。そこで語られた方々のご意見はとても貴重なもので、後世に伝えていかなければと思った。

貴重な戦争詩

  次に大阪市の本木久枝さんの貴重な戦争体験の詩を紹介する。
 この詩を多くの人が立ち止まって読まれていたのが印象に残っている。

1本の鉛筆

「一本のエンピツとザラ紙があれば私は書く
あなたに読んでもらいたいから
あなたに知ってもらいたいから
八月七日の朝を忘れないでもらいたいから
もっともっと一緒に
遊んでもらいたかった父
やさしかった兄弟
世界中でいちばんいとしい人を返して
戦争はいやだと私は書く
世界中の子どもの
輝く笑顔が
みたいから私は書く」
ー戦争は人間がはじめる。しかし、それを止めることができるのも人間ー
「一本のエンピツとザラ紙があれば私は書く
あなたに読んでもらいたいから
あなたに語り継いでもらいたいから
一人ぽっちにされたあの日を忘れないでもらいたいから
全身にシラミをわかし
ひもじさにうちふるえた日々
名も知らない草まで食べた
楽しかったあの日を返して
あのおぞましい
戦争はきらいだと私は書く
たったひとつの太陽が世界中を幸にするように
地球が一つになれる日がみたいから」
ー戦いを止めるには、
戦いでしかないのでしようかー
   (大阪市 本木久枝
【写真】
 本木久枝さんの幼い日の戦争体験を描いた素晴らしい詩と絵。
 戦争を知らない人たちにこの詩をじっくりと噛みしめて貰えたらと思う。
▽追記10月29日(土)「昭和初年の記録映像を鑑賞する集い(2)」午前10時から、堺市立東老人福祉センター2階大広場、南海高野線萩原天神駅下車すぐ。入場無料。「昭和の庶民史を語る会主催」。



発行所:大阪ジャーナル